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家へ帰ろう―「怪談新耳袋 怪奇」

映画「怪談新耳袋 怪奇」を観に行った。

初日舞台挨拶を観るため、我が街・川崎のDICE/TOHOシネマズで観賞。

正直、チネチッタに比べたら画面が暗すぎて見にくかったのが残念。画が活きないよなぁ。


若干、ネタバレを含みます



この映画、「ツキモノ」「ノゾミ」という2つのお話が続けて流れるものなんだけど
まったく色合いが違う。

「ツキモノ」は、昔に本でたくさん読んだ怪談話をやわくしたような印象だった。
気持ち悪い感じの「憑かれた人」が凄い跳躍力で頑張って脅かしてくれる。
非常に説明のしやすいストーリーではある。

一方「ノゾミ」は、
『子供の霊に付きまとわれる主人公の、同年代の女の子とは少し違った過ごし方をする日常』
を切り抜いている。


怖さ云々より観るべきところは、それぞれのストーリー中での人間関係のリアルさだと思う。
実際に主演の真野さんが言っていたところだし、脚本でもかなり意識されているとは思うが
「ありそうな人間関係」が物語に若干の説得力を持たせている。

なぜ「ありそうな」と書いたかというと、
各ストーリー中の人間模様を実際に見たことも聞いたこともあるから。

「ツキモノ」には、結局は人に気を遣うが、自分本位になりがちな大学生を演じる主人公がいる。
「ノゾミ」には、過去の重荷を背負い、人と向き合うことができなくなった主人公がいる。

実は現代にありがちなことではないだろうか。

どちら明らかなハッピーエンドではないが、最後の場面ではグッとくるものがあった。

その理由は、人の顔色をうかがって生きてきた自分と初めて向き合った気がするからだと思う。


主演の真野さんは「ノゾミ」での演技や振る舞いは素晴らしかったと思う。
どちらかというとこちらのキャラクターの方がルックスにぴったりな気がするし、
数分で彼女に感情移入ができたから。あと、タートルネックが異常に似合うな。


変な書き方をしましたが、観られて非常に満足しています。
最後のシーンから主題歌への流れは図ったな!

真野ちゃんは綺麗だし、画が持つんだなあ

by aonr | 2010-09-05 01:43 | 部屋