MAGOKORO freaky
真心ブラザーズ アルバム「GOODDEST」 初回限定盤
■DISC 1
01.うみ 02.どか~ん 03.うまくは言えないけど 04.荒川土手 05.頭の中 06.うきうき 07.旅の夢
08.モルツのテーマ 09. 素晴らしきこの世界 10.スピード 11.愛 12.マイ・バック・ページ
13.STONE 14.JUMP 15.新しい夜明け 16.拝啓、ジョン・レノン 17.空にまいあがれ
■DISC 2
01.ループスライダー 02.BABY BABY BABY 03.愛のオーラ 04.ENDLESS SUMMER NUDE
05.サティスファクション 06.EVERYBODY SINGIN’ LOVE SONG 07.流れ星
08.この愛は始まってもいない 09.人間はもう終わりだ! 10.情熱と衝動
11.Dear, Summer Friend 12.I’m in Love 13.きみとぼく 14.All I want to say to you
15.傷だらけの真心 16.Song of You
今年、デビュー20周年の真心ブラザーズ。同時に結成20周年でもある。
なぁんだベストか・・と思案したファンも多かったらしいが、実に大満足な出来。
中身はブックレットと2ディスクと初回盤のみのDVDが癒着している1パッケージ型。
ブックレットが実に、実に素晴らしい!!
トップには萩原健太さん(イカ天のあの人)の祝辞。なんと氏が真心への初インタビューアーだった(オフィシャルでは)というのだ。いきなりビックリした。
「ラジオでなんか古くせぇ作り」と言ったのは、このブックレットの色使いとレイアウトが、90年代にリリースされた往年のアーティストのベスト盤の作りそのものっぽいのだ。なんだろうな、一言でいうと、オリジナル・ラブのEMI社から勝手にドロップされちゃった系のベスト盤の歌詞カードみたいな。
でもね、この作り読みやすいね。若い頃の写真入ってて、いかにも思い出のアルバム調だし。
さてブックレットの中身で面白かったのは「真心ブラザーズ ファミリーツリー」だ。
制作に関わったミュージシャンたちを「ファミリー」とし、様々なバンドとの関係性、個人間のつながりを視覚的にしたものである。
YO-KINGバンドやO.P.KINGで一緒のピロウズ・佐藤シンイチロウ氏、同じくピロウズでありトモフスキーさんの兄・大木温之氏は一回ライブでお見かけしたことあった。
ローザルクセンブルグ!シアターブルック!元FishmansのHAKASE氏!すごい!
さすが20年ぞ。ミュージックパイプラインがぶっ壊れそうなくらいぞ。
こんなワクワク、味わってみたければ買って拝んでもらうしかないです。
さてCDの中身です。
収録可能限界ギリギリの全33曲。今までのアルバムの中からキントーに選曲したそうです。
曲について短く語らせてもらいます。「」内は曲の歌詞。
【DISC1】
06 うきうき(1991)
キーン!ってきた曲。とんでもなく明るいサウンド。
「まったくしょうこりもねえヤローだなあ だけど時々カッコよく見えちゃうね」の詞が好き。
これ作って歌ってた頃は自分と同い年くらいなのかなぁ
「なれないけどなってみたいこんな人」が歌われている。そんな気持ちわかる。
04 荒川土手(1990)
「野球少年のほっぺ 夕日でまっかっか」
「赤い水門みながら 口笛吹いて帰ろう」
自分は多摩川。土手の、緑と土の混じったにおいがやってくるよう。
伊集院さんもこの曲好きなのかなぁ。
09 素晴らしきこの世界(1993)
「僕は大好きなベッドのなか ボケた頭でくしゃみを一発 素晴らしきこの世界」
「悟り顔の若年寄にケリを入れて バネをきかせて世界を変えるよ 素晴らしきこの世界」
この曲の解説でYO-KINGさんが
『「断言」っていうのがテーマだった。曖昧なことを言ってたら、賛成も反対もないから。好き嫌い、いい悪いをはっきりしないと、レスポンスがないっていう。』
つまり世の中に何かを喚起したい、何かを残しておきたい、という衝動が爆発してたということ。
この後のアルバム「KING OF ROCK」に通じるデカい初期微動だったに違いない。
11 愛(1995)
「愛が血管を流れてゆくよ 愛が君に届きますように
愛 愛 愛 愛 愛をやるよ 手に取ってポケットにしまっておけよ」
愛って重くとらえなくていいんだーって思った一曲。演奏とライブパフォーマンスが圧巻です。
15 新しい夜明け(1996)
「悲しい出来事には僕は無力無力 だからこそ楽しい気持ちで溢れてたいのさ」
ザ正直。知ってる人も知らん人も、一緒に夜明けを迎えようぜ。そんな楽しいロックマーチング・テーマです。
長くなってきた。泣く泣く端折ろう。
【DISC2】
06 EVERYBODY SINGIN' LOVE SONG(1998)
「HEY BABY 幸せは単純なことだと言っておくれよ
僕の冗談を笑ってくれる人 軽やかな人 楽しい人」
この詞は本筋とは関係ないかも。でもすごい好き。
この曲でみんな歌って踊るんだ。これが真心のライブなんだ。って気づかされた曲。
10 情熱と衝動(2006)
「情熱を衝動にかえて 夢の声をたどってゆこう ぼくたち笑いながら」
肩で風きってない。そんなベテランらしからぬ詞。この少し前からリアルタイムで真心を聴いてるけど、
今でもこの曲が一番の活動テーマになってるんじゃないかなぁ。
このブログの第二タイトルとしたかったのは「情熱と衝動」なんです。
11 Dear,Summer Friend(2005)
「大人になれば夏は終わるかな なくならない夏はないかな」
これが欲しい!と断言しない桜井節炸裂。ドMなので強気には出ないんですね。
歌詞の母音をつなげるという、詞作りの工夫極まれり。歌い手にも優しい新しい試み、カッコいいぜ。
15 傷だらけの真心(2008)
「鏡の中で髭を剃ってる 左利きの俺
我ながら置いていかれそうだな 君は元気かい」
本当だ。YO-KING節を完全に桜井さんが踏襲している。
桜井さん独特の「上質インテリア」(この場合たぶんイタリア製)風な世界も携えて。
歌い手は間違いなくYO-KINGさんなんだから、寄せてきているのはまぁわかる。
なんかこう、アラウンドフォーティーを迎えてより穏やかになってきたふたりには期待をしてしまう。
この人たち、まだなんかあるぞ・・・
16 Song for you(2009)
「どうか笑って こっち向いてくれよ そうさ笑って 涙をふいてくれよ
いつまでも どこにいても 唇をつたうのは Song of You」
最新曲はとうとう共作である。
ワクワクです。最高に元気がでます。これからもシビれさせてくれよ。
一言で言えばナイス入門編です。取りこぼしはほぼ無い。
もうレンタルでもなんでもいいから聴いてくださいよ。本当に良いんだから。
ガッツリベスト、グッデスト。
じっくり聴き入って、ライブにでかけようぞ。
by aonr | 2009-09-04 02:33 | 音楽